| 2003年外国人による日本語弁論大会 発表原稿 |
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「日本人になる素晴らしさ」 |
| ブラッドリー カズン |
| 私の前世はきっと、日本人です。「あなたは日本人より日本人っぽい!」と、日本人の友達によく言われます。 どうして、カナダに生まれて、カナダに育った私が、日本の文化に興味を持ち、日本人としての生活に興味を持つようになったのか?なぜ、日本の社会に馴染んでしまったのか。 それは、きっと、日本に住んでいる間のいろんな経験や、いろんな人と出会いが関係してると思います。 さて、どのように、私が「日本人」になっていったのでしょうか。 初めて日本に来たのは7年前、他のたくさんの英語圏の国から来た西洋人と同じく、英語教師として日本に来ました。 最初、私には一年以上、日本に住む予定はありませんでした。 しかし、日本にいる間に、日本人と交流したいという思いから、日本にもう少しいたいという気持ちをだんだん持つようになり、それと同時に日本語を勉強するようになりました。 日本語の勉強は最初は大変でした。 しかしながら、少しずつコミュニケーションができるようになり英語しかしゃべれない人だけではなく、日本人の友達もいっぱいできました。 なぜ、日本人が好きかと聞かれ、考えてみると、まず「尊敬」という言葉が出てきます。 たとえば、私が少しだけ日本語で話そうと頑張ると、日本人は「素晴らしい!」とか「日本語が上手!」などと言ってくれます。 カナダでは、他の言語をしゃべるという能力に敬意を持ってくれる人は少ないと思います。 というのも、カナダの文化は日本と違って、自分が一番大切だからです。 例え私が日本語がしゃべれても、他人の事なので、あまり気にしないと思います。 逆に自分の能力に関して自慢する人が多いです。 ですから、そういう能力に敬意を払ってくれる日本人を本当に尊敬しています。 二番目に出てくる言葉は、「丁寧」です。「すみません」「ごめんなさい」。 この二つの言葉が日本人と日本社会に一番大切で、西洋的な「僕のせいじゃなくて、あなたのせいだ」という考え方の文化がほとんどありません。 しかしながら、私は幸運な事に母親に教えてもらった礼儀は、西洋的ではなく、すごく日本的なものでした。私の母親は、丁寧さが必要と私に教えてくれたのです。 ですから、日本の文化、日本の生活は、自分の国の文化や生活より、私の性格と合うのかもしれません。 「私が日本人っぽい」という認識を持つようになったのは、日本を一時期離れ、一年間ニュージーランドで暮らした時でした。 向こうでも、英会話を教えましたが、生徒たちは日本人だけではなく、タイ人、ロシア人、韓国人、ブラジル人、中国人、サウジアラビア人など、いろいろな国の人でした。 国際的な経験として、本当によかったかもしれません。 しかし、一番楽にコミュニケーションできた民族は日本人でした。ですから、ニュージーランドに住んでる間ずっと、友達はほとんど日本人しかいませんでした。 そのためでしょうか、私はニュージーランドで毎日のように日本のことを思い出し、すごく日本が懐かしくなり、「日本に帰りたいなぁ」という気分になりました。 そういう気持ちは日本の事がいかに大切かと私に教えてくれたし、その上、私の日本での将来をもっと深く考えるきっかけとなりました。 以上の事から私は、日本人っぽいのかも知れません。 私にとって日本は故郷。 しかしながら私の国籍はカナダ、いくら日本人の心を持っていても、カナダは自分の国。家族に対しての義務もあるし、現実的に、一生日本に住めないです。 だから、どうやって生ければいいか最近本当に頭を悩ませています。 今までの日本の経験をどうやって、カナダで役立てればいいのでしょうか。そのヒントは、私の日本語の能力と心の日本人化であるような気がします。 国際交流は世界的に大変重要な意味を持っています。 数えられないくらい、いろんな民族の人たちがカナダに住んでいます。 でも、そのマルチな文化を持つカナダにおいても、人種差別がまだあります。 その中で、私のように他の文化を学んだことを、他の人に説明したとします。 そうすると他の人に、国際理解が教えられます。 そういう理解こそが、他の民族を理解する上で大切ではないのだろうかと私は思います。 私は残念ながら、いつかカナダに帰らなければなりません。 そうだとしても、日本との結び付きが弱くならないように、日本人の友達をさがして、日本と関係ある仕事を探すでしょう。 私は、日本人になる素晴らしさを、カナダ中の友達に教え続けるでしょう。 そしてきっと、私の努力が国際交流、国際理解の役に立つと信じています。 御静聴ありがとうございました。 |
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